先日、試しに作成したサコッシュ(ありあわせの革)で裏返す時に革が破れてしまった失敗もあり、リベンジの意味で、比較的やわらかい革シュリンク(シボ)を使って作成した。
シュリンク革の黒
型押しシボじゃないので高級感があり、とてもきれいに見える。
とりあえず、型紙からパーツを切り出した。
地獄の革漉き
ほとんどのパーツで斜め漉きが必要なので、休みながら3日かけて薄く引いた。
特に本体(表側、裏側)のファスナー取付部の2段折返し部分は均等に薄く漉かないと、折返し部分が凸凹して汚くなるので、慎重に注意しながらの作業なので、じどずだぁー。
指が痛いー 血がにじんできたー
休憩しながら、慎重に、少しずつ、均等に、青砥で磨きながら、革漉機ほしいなぁー
革の裏側に布地を貼る
ファスナーを1段奥に収めたいので、2回折りをする。
1回折り時点で布地を挟み、貼り付けた。
折返し位置は裏側に線が引けるので、分かりやすい。
ファスナーの取付け
1段目の折返し位置でファスナーを縫い付ける。
その後に、2段目の折返しにてファスナー位置を奥側に下げてまた縫い上げる。
2段目の折返し
2段目の折返しを行って、白ボンドで固定する。
ここで、漉いた革を折り曲げた時に均等に漉いていないと、ヘリの折返し部分がボコボコとなり、下手さが非常に目立つので、前の工程での革漉きがとても重要となる。
裏側の縫い付け
裏返して、布地を革の大きさに合わせて切り取り、縫い目部分だけに白ボンドを付けて固定。
菱目位置から布地まで菱キリで穴を開けなおし、平縫いで縫い合わせていく。
ここで、ショルダーベルト取付部分を忘れずに縫い合わせる。(私が忘れた!)
また、底の部分のアヒルの口部分もきれいに縫い付ける。
ひっくり返して形を整える
試作品の時、ここで側面の上端部分が割れた。今回はそのこともあり、シュリンクの柔らかい革をチョイスした。
またひっくり返して気づいたが、ファスナーの端の処理を三角折りしてボンドで固定したが、それが非常にかさばり、きれいに整わなかったので最後に切り落とした。次回作成時はファスナー端処理は軽く焼き止めし、伸び止めテープを使ってみようかと思った。
まとめ(感想)
今回の、サコッシュ(リベンジ)では、革の選択が重要で、「おじさん」が使っても恥ずかしくないように「シンプル」且つ「高級感」で、黒のシュリンクを使ったのが成功の要因だった。
反省点はファスナーの処理と、へりの折返し部分の革漉きを均等にできなかったの2点。
完成品を持って買い物に行ったら、エコバックを忘れたので、着脱式のエコバックフォルダを付けた。