息子のリクエストで、初めてキーケースを作成。
リクエスト内容:ファスナーで無いタイプ、3連キーホルダー、女の子用、色はおまかせでした。
簡単に考えてたけど、結構大変でした。商品を見ながら大まかなデザインを作った。1枚革ではつまんないので、2色の革をつなぐことにしたが、つなぎ目を目立たないようにするのと、ホックはハンシャを使ってアウターの革の存在感を強調する。
イメージ画像をJーCADに落とし込む
図面作った後に気づいたが、右利きか左利きかどっちだろう?ま、いいか とりあえず右利き用で作成。菱目は上品に3mmピッチ。革の継ぎ目はわざとセンターを外し、上側被せの方を広めにし、革の存在を強調させてみた。ここからアウターとセンターと芯材の個別パーツの図面も作成した。
革の切り出し
大体こんなもので、ハンシャは革厚1.0mmでは足が長すぎるため、1.0mmの革を斜め漉きしたものと、キーホルダ固定センター部とホックハンシャの裏側に補強用に芯材を使う。厚さは全て1.0mmで作ってみた。
アウターの2枚革のつなぎ縫い
端切れ革で何度か工夫したが、大成功には至らない。大体で作ってみる。つなぎ目は段漉きにし、両面テープで仮止めしてから平縫い、ここで菱目打ち使うと穴が表面に出やすいので、丸きり(細)で小さめに縫い穴あけがポイント。また縫い終えたら両側に開いてゴムのりで接着。
センター部分の作成
センターは下方にリングを縫い付けてから、芯材を裏張りで補強しインナーに両側の縦方向に縫い付ける。
インナー部品の装着
センターにキーホルダ金具の取付穴を開け、センターの先端部分のところだけゴムのりで固定し、固定金具の座金部分だけ差し込んで縫い合わせる。この時の糸の長さはアウター周囲全て縫い合わせる長さを取っておく。センターの先端部分だけ縫い付けたら、座金裏にかね尺を差し込みキーホルダーを固定し、ゴムのりで接着する。
その後にばねホック上側に1mmの斜め漉きした円形の革を挟みハンシャを付けてその上に芯材を張って強化する。
インナーとアウターの貼り付け
アウターとインナーを丸みを付けながらゴムのりで接着しながら、アウターの菱目を基準にし菱目キリでインナーに穴を開けていく。この時インナーに3mmラインを引いてそこを狙って穴あけをするとよい。鋭利に砥いだ菱目キリを使うため、ケガをしないように十分注意する。全て縫い合わせたら、最後にバネホックの凸部分を取り付けて終了。
まとめ
キーケースを甘く見てた。
実際作ってみると、いろんな問題点が出てその都度頭を悩ませた。
- 2色革のつなぎ部分の手法(自己流)ができあがった
- 寸法の設定がイラスト状態でつかめなかった (現物キーがあれば)
- アウターとインナーの内輪差が思いのほか大きい、インナーの菱目は現物合わせ