ミニ・ボストンバック2

レザー (革)

先日製作した『ミニ・ボストンバック』では寸法が未定で現物合わせを行いながら決定していった。試作なのでいつもの、ボロイ(古い)1.8mm黒の革を利用した。

それを踏まえて型紙を作り直しした。マチ部分もバランスを整えたため、試作品より一回り小さくなった。色はシュリンクのクリスタル・ブルーをしばらく探していたが見つからず、あきらめて、ちょっと硬めの紺のシュリンク1.2mmを、裏張りにはピックスウェードの赤を購入した。

購入した革がファスナー台と持ち手の長尺サイズを切り出したら、側面の高さが取れなかったため、クロコ型押し財布作成の余り革を側面下部につないで使用、合わせて底板部分も手持ちのハギレ革を使用した。

また、妻の意見を取り入れ、ショルダーベルト用のDカンをデザインに影響させないようファスナー部分にこっそり追加した。

革の切り出しと革漉き

初めに、長尺のパーツから切り出し、合わせて地獄の革漉きをクリスマスから数日間行った。長尺はパイピング用(50cm*2)とファスナー台(37cm*1)と持ち手用(30cm*2)を切り出した。パイピング用は1.2mmを0.6~0.7mmまでペラペラになるまで薄く漉く。今回途中から革包丁を使用、購入直後切れ味がいまいちだったが、砥石800番と1200番で砥ぎ直したら、なんとスッと刺さった。今後、同じ様に砥げるか不安なので、切れ味が悪くなるまでしばらくはこのまま青砥とピカールで持ちこたえようと思う。

持ち手取付パーツ

持ち手を本体に取り付けする部分は、ちょっとふくらみを持たせて可愛さを出すために、厚めの裏地を挟めて作成した。前回この金具幅にガタが出たので、幅も若干広げ、擦れ部分を布テープを追加し補強した。写真では裏地にテープしか映っていないが(写真撮影忘れた)、この後不織布を追加し膨らみを出した。

パイピング

パラコート2mmφを0.6~0.7mmに鬼のように漉いた革の中心に貼り、ねじれないように挟み込んでヘラで隙間をなくすようきっちり絞り込んだ。パイピングについてはittenさんの動画を参考にした。

パイピングでは革漉きを十分にしないと、きれいなパイピングができないことを学習した。

 

底面パーツ

底面は革が足りなかったので、手持ちのハギレを使用せざるを得なかった。やはりバックの製作にはA2サイズ以上の革が必要なことが分かった。

底びょうを取り付け、補強芯材を貼り、びょう部分をさらに裏地にて補強してからピッグスエードの裏地を貼り合わせて、最終的に型紙に合わせて周りを切り落とした。

試作では簡単に曲がらないほど硬めの芯材を使ってしまい、裏返しに苦労したので以前より少し柔らかい芯材を使い、その上に裏地(ピックスエード0.4mm)をべた張りした。

側面革の貼り合わせ

側面の革が縦方向に足りなくなったので、先に作成したクロコ型押し染めQ吹き付けの、余り革をつなぎ合わせることにした。つなぎ方は時間をかけ検討したが、➀段差を少なくしたい、②強度を持たせ、③簡単に…を考えてシュリンク革側を斜め漉きし折返し、クロコ型押し革も半分厚に漉いて、シュリンク側を上に(最初はワニ型押し側を上に重ねる予定だったが、硬かったので折返しムズイため変更)重ね合わせて貼り合わせ、縫い目は1列とした。

持ち手の作成

持ち手部分は、両面テープにて仮止めして菱目打ちで穴あけし、両面テープをはがし8mmφ芯材紐を中心に貼り、縫い合わせる。

持ち手の両端は、最後に金具に通して縫い込むため、この段階では縫わない。縫い合わせ面がねじれないように注意しながら貼り合わせないと、きれいな曲線が描けないので、慎重に実施する。

側面のマチ作成

側面マチは外側15mm巾で斜め漉きしておき、補強芯材を貼り合わせした後に裏張りをしておく。この時、外周にパイピングを実施するため貼り付け位置の確認(段差までヘラでしっかり後をつける)をしてパイピング部分をやすりで荒らしておく。

マチはバランスを見て、前回より若干丸みをつけ、その分側面2面をを2mmづつ長く設計した。

側面パーツの作成

先に貼り合わせした革に裏面芯材を貼り、その芯材も含めて持ち手取付部を縫い合わせ、さらに裏面補強テープを貼って、革を合わせた部分を芯材とともに縫い合わせる。さらにその上にピッグスウェードを外周だけ(これで内側ブカブカにする)糊付けして貼り合わせる。

ファスナーパーツ部分の作成

パーツに裏地を貼って、その上から両耳をゴムのりで貼り付ける。上から型紙を合わせ丸ギリで印をつけ、その位置に銀ペンで線引きしてから切り取る。今回はショルダーベルト用Dカンを目立たない様にピョコンと取付け、同時にかなり補強した。

ファスナー取付位置み合わせファスナーの長さを調整。今回はYKKのエクセラを使用してみた。

側面パーツと底面パーツの縫い合わせ

底面と片側側面の貼り合わせ部分(8mm)をやすりで荒らし、ゴムのりで貼り合わせて縫い付ける。

底面のもう一方側は、両面テープ仮止めして、菱穴を開けてから一旦はがしておく。

側面マチ部分の仕上げ

側面マチ部分にパイピングパーツを貼り付ける。また側面マチを側面パーツの一部に縫い付ける。

試作ではここをゴムのりで貼り付けただけで、組み立ての際に剥がれてしまったので、一部だけ(4穴)だけ縫い付け剥がれないようにした。

本体パーツのつなぎ合わせ

ファスナー取付台を中心に、本体パーツをつなぎ合わせる。これで、大まかな全体像が見えてくる。広い作業スペースを使い、水平と垂直を正確に出し(全体のゆがみが出ない様)、全体のバランスを取りながら行う。

ファスナーパーツの縫い付け

ファスナーパーツの貼り付け部分は強度を持たせるため、二重に縫い付けを行う。この部分の縫い合わせは厚みが異なる部分が多く、菱目打ちの作業ではピッチにばらつきが生じやすいので、十分注意する。糸の見え方がバラバラになりやすい。長さがあるので、ここも地味につらい作業となる。

底面をつなぎ合わせ

底面をつなぎ合わせ、円柱形を作る。この時側面マチを重ねてみて、長さがちょうど会うことを確認する。もし、合わない場合はセンターを意識して両サイドで調整する。

側面マチの貼り合わせ

ピッグスエードを細長く切取り、マチをゴムボンドで貼り合わせた上にさらにボンドで被せていく。

次にパイピング部分ギリギリまで手探りで確認しながら菱切りで穴あけしていく。最初菱打ちで開けようと思ったが、指の感覚が分かりにくいので、菱切りに切り替えて1穴づつ開けていった。結構この作業も地味で苦労した。その後縫い合わせる。

裏返し

いよいよ裏返し。試作ではここで底板が硬すぎて苦労したが、今回は少し柔らか目の底板にしたので、簡単・・・・・。簡単ではなかった。

でも前回ほど致命的ではなかったので、余裕でがんばった。

裏返しできたとこで、形を整えるため、つめものして一晩おいてから持ち手を金具に取り付けた。

持ち手の取付部の縫い始めは内側から出し、1つ置きに縫い飛ばして折返して目が合い、糸の最後は革の内側で隠れるように工夫した。

完成と反省

完成!!

バックはミニでも時間と革の量はとても使います。前回よりはゆがみがなく、まあまあの出来になった。

反省点は、シュリンクのブルー革がもっと明るめのクリスタルブルー(若干柔らか目)を使いたかったが手に入らなかった(待ってられなかった)のと大きさが足りなかった。ファスナーをYKKエクセラ使ったが滑りは改善しなかった。パイピング部分の裏地の縫い方にばらつきが出た(裏返すので目立たない)。心材の知識不足。ゴムのりの減りが早い。など

大型作ったので、指先がしびれるし、スマホの指紋認証が反応しない。また少し休養して構想を練ってから、次回やろうと思っています。

エアースプレーを使っていろんな作品作りたいし、いろんな種類の革も使ってみたいし、ミドルサイズのオリジナル財布も作ってみたいし、トートバックも作りたいし、あこがれのダレスバックも作りたいし、ぱっと超明るい色の作品も作りたいし。。。。  以上でした。

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